「釣り人と共に」がモットー。釣り人あるところに「上州屋」あり。

  • 採用情報
  • 会社案内
  • 東京都内店指南
  • Shop lists in English

さくてん 佐久店

ショップニュース

2024年10月22日その他・お知らせ

まだ時期は早いのですが、2024年のホタルイカとホタルイカの蘊蓄

2024年は海水温が高く1月の段階で定置網にはホタルイカが入ってるような状況でした、3月の新月周りにもホタルイカ狩り計画していたのですが、海の状態と風向きが悪く行くのをやめたんですが、この日強行した友人の話だと、少なからず獲れたとの事でした。
ホタルイカの接岸は例年6月ぐらいまで続くのですが、海水温の上昇と共にアニサキスのリスクが高くなること、4月を過ぎてからはホタルイカが大きく大味になってしまう事もあり4月の新月周りに決行。

新月の2日前の中潮午前2時頃の海の様子、海に到着したら既にこの状態でした、しかもホタルイカは2日続けて同じ場所に接岸しないという定説を覆し、この日は2日連続同じ場所に接岸したという事を地元の方から聞きました。午前2時
現地に着いたら海の中は既にこの状態、ここ数年は新月前後で風や波、海の濁り等条件が良ければ新月に関係なく接岸しているようです。
天気は曇り空で翌日が雨予報、月が出ておらず海はベタ凪でした。

往復6時間かけて富山(と言っても親不知の次のICで降りるので富山県の限りなく新潟県に近い場所)へ行って海にアミ入れてたのは2時間だけ、ここの場所は堤防獲りになるので最低4.5mのアミ(柄は長ければ長いほど有利、亀田たちは5.3mの磯ダモにホタルイカ用のアミを装備していきましたが、長ければ長いほど重くなるので5.3mの物が限界カモ?)と明るく水面を照らせるライトが必要です。

この日は3人で20~30Lのクーラーボックス8個持って行ったのですが2時間で全部満タンになりました。

この場所は作ったテトラポットを置く場所なので、テトラポットが置いてある時は入れないかもしれません、【富山県東部沿岸ライブカメラ】というサイトがあるので、ここから【田中】という所を開くと突堤の様子をタイムリーで見ることが出来ます(夜は真っ暗なので見れません)

車は50m程離れた場所に駐車できます、また200m程離れたじょうべのま遺跡の中にはお手洗いもあるので女性やお子様同伴でもトイレの心配をしなくても良さそうです、街灯やコンビニ、何かを売ってる商店など全く無く夜は真っ暗な場所なのでトイレに行く場合は車で行った方がいいかもしれません。

また駐車できる場所から突堤までが下りのスロープになっているので、帰るときにクッソ重たいクーラーボックスを持って上がるのはかなりしんどいです、地元の方は皆さん台車を持ってきていました。

亀田たちの横に居た神戸から来ていたカップルは150Lぐらいの巨大な発泡クーラーにガンガンホタルイカを入れてましたが、帰るときに発泡クーラーがぶっ壊れてしまい突堤の上に獲ったホタルイカが全部ドワーッ!とこぼれ出てしまい、周りに居た人に大ヒンシュク買ってました。クーラーボックスは高価でも保冷力のイイしっかりしたものを用意しておきたいものです(キャスターが付いてるモデルだと楽ちんだと思います)

亀田たちはクーラー1杯分をその場でボイル
周りに居た方(見ず知らずの方)やテトラポッド工場の方などにもゆでたてを振る舞いトレトレを堪能🦑🦑🦑

残りはでかいザルを持って行ってたので、獲ったホタルイカを全部海水で洗い(弛緩して墨が出てしまうのと、一緒に掬ってしまったゴミや海藻の除去)、それをジップロックのLサイズに詰め替え、200~250匹をいれます。
それを下の写真のように縦に入れて持ち帰る訳です、ホタルイカが入ったジップロックを平積みにすると下の方が潰れてしまうので縦積みにするわけです。
この作業は海に居るうちにやっちゃった方が鮮度が保てるのと、家に帰ってきてからこの作業をやるのは面倒くさいの一言!ホタルイカを洗う時は海水に近い食塩水(約3%、水1Lに食塩3g)でないと(水道水で洗うと浸透圧の関係でホタルイカの体内に水分がしみこんでしまい味が格段に落ちてしまいます)せっかく獲ってきたホタルイカが台無しですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

この作業を自宅でやることは想像しただけでげんなりしませんか(笑)
ですのでホタルイカを獲りすぎるのも考え物なんです。

年1回使うかどうかのホタルイカグッズなんですが、業務用の蕎麦やウドンの水切り用金ざる(直径60cmぐらい)があるとホタルイカを海の中で洗う時に便利です
ちなみに20Lのクーラーボックス8個のホタルイカを洗ってジップロック詰めするのに朝9時に始めて終わったの夕方の4時でした・・・
二日目に釣りや美味しい物食べに行こう!なんて計画していたのですが、ひたすらホタルイカ洗いしていて夕方4時頃に雨が降ってきてしまい二日目の予定は何も消化できずに帰路につきました。

早々、皆さんご存知かもしれませんがホタルイカを真水(水道水やミネラルウォーター)で茹でちゃダメです、必ず食塩水で茹でて下さい、沸騰した食塩水にザルに50匹ぐらい入れた生ホタルイカをゆっくり沈めていきます、30~40秒茹でたらOKです(目玉が白くなったらOK、茹でる食塩水が赤くなってしまうと茹ですぎです)
ゆであがったホタルイカをキッチンペーパーや新聞紙にあけて粗熱が取れたら食べてOKです、茹で水が赤くなってしまったら新しい茹で水を作り直してから茹でて下さい。
また、一度冷凍したホタルイカを解凍してから茹でると破裂してしまったりうまくいかないことがあるので、いづれ茹でるのであれば茹でてから冷凍保存した方がいいでしょう。

あとホタルイカの生食は絶対NGです、ホタルイカには宝くじで100円当たるよりも高確率で寄生虫のアニサキスが居ます、アニサキスが生きたまま人間の体内に入ると激しい腹痛を伴う食中毒症状になるので、どうしても生で食べたいという方は内蔵・目玉・ゲソを取り除き白熱電球越しに透かしてアニサキスがいないか確認してからでないと食べてはだめです。

あと沖漬けですが、これも生食には違いないので獲ってきたその日に食すのはNG,業務用冷凍庫なら丸1日(24時間以上)、家庭用冷凍庫だと丸3日(72時間以上)凍らせた物を、解凍してから食してください。

居酒屋などで生食のホタルイカがべらぼうに高いのは、これらの行程を丹念にチェックして安全なものだけを提供しているからです。

※亀田オススメのホタルイカ料理【ホタルイカの炊き込みご飯】
★3合で作る場合
茹でたホタルイカ40匹ぐらい(生でもOKですが生の場合は臭み消しに刻んだショウガを一緒に炊いてください)と醤油大サジ2~3を3合の白米を炊く時と同じ水量で炊いて下さい。目玉のコリッとした食感が苦手な場合は炊く前に目玉は外しておいた方がいいでしょう。

炊き立てはムッチャ美味しいのですが(お櫃を抱えて『誰にもやらん』状態になります(笑))、亀田は一晩寝かせてからのオニギリ🍙が好物です、おこげも出来ますし(〃艸〃)ムフッ

これはもう自宅の冷凍庫に入った状態ですが、この状態で冷凍出来れば誰かにお土産として渡すときやチルド便で送ってあげる時とかサイズが均一なので便利だと思います。
※ジップロックに封する際にバケツに海水汲んどいてジップロックのチャックの下の部分まで水に沈めてから封すれは余分な空気が抜けて、真空とは言いませんが近い状態で持ち帰れます。


ジップロックは上部がファスナータイプになったものが使いやすいです、指で圧着して止めるタイプだとしっかり封で来てなかったり、異物が挟まってるとしっかり閉まらなかったりするので亀田はこのタイプのジップロックを使っています。

とにかくホタルイカを海から持ち帰るときはホタルイカに真水がくっつかないように持ち帰るのが美味しく食べるコツになります。
コンビニなどで買ったブロックアイスやプレートアイスは真水を凍らせてあるので、それが溶ければ真水になる訳です。ジップロック等にいれたものであれば真水に触れても大丈夫ですが、できれば海に行くときには真水を入れたペットボトルを凍らせて持って行くのが得策です、真水なら飲めるし、手も洗えるし・・・ホタルイカに限らず海の魚を持ち帰るときに真水は厳禁ですのでご注意下さい。

グーグルマップの画面です
船川べり桜並木って書いてある箇所が北陸道朝日IC(親不知の次のIC)

ココを検索して拡大していくと、じょうべのま遺跡の左下に四角い突堤があるはずです、その場所がホタルイカのポイントになります、インター降りてから道路がかなり入り組んでいるので、土地勘が無いとナビの案内なしにはたどり着けないかもしれません。
じょうべのま遺跡、ここをナビに入れていくといいでしょう。

あと行き方によっては真夜中に田んぼのあぜ道みたいな細いところを直角に曲がるシチュエーションに出くわす場合があるので、ハイエースより大きな車では曲がり切れない場合があるのでご注意下さい。

これは一昨年の写真ですが、富山県の神通川河口左岸と四方(よかた)漁港の間にある八重津浜海水浴場の浜獲り風景です。ウェダーを履いてホタルイカを海の中を歩き回って探す獲り方。
堤防獲りよりも軽装でホタルイカがいるところに歩いて行けるのでポロポロ接岸の時はこのスタイルの方が勝負が早いです。

これも四方八重津浜の様子、スタイルやその日の接岸状況に合わせて浜獲りにするか堤防獲りにするか決めるとよろしいかと思います。

ホタルイカが本格的に接岸する前哨戦でポロポロ寄ってくることがあります、海に入ってウロウロして1匹2匹と掬ってるうちに知らない間にクーラー満タンになってしまうので、こういう獲り方もアリかもしれませんね。

浜獲りの必需品は

1mぐらいのアミ(アミの目はホタルイカが抜けちゃわなければOK)
誰よりも明るいヘッドライト
胸までのウェダーとライフジャケット
持ち帰り用のクーラーボックス

浜獲りをしていると砂浜に上がってしまったホタルイカをたくさん発見するのですが(富山ではこの地上に上がってしまったホタルイカの事をホタルイカの身投げと呼んでいます)、砂浜に上がってしまったホタルイカは砂を噛んでることが多くジャリジャリでとても食べられたもんじゃありません、あくまでも海の中に居るホタルイカがターゲットになります。

浜に上がってしまったホタルイカを釣り餌用としてキープするのはアリです、ホタルイカは日本海の釣りの万能エサになりますから。

ホタルイカが海の中を泳いでいる時は光りません、体に何かが触れると青白く光ります、ですのでホタルイカが身投げをすると海岸線がこんな感じに光る訳です。

◎今までの経験から鑑みるとホタルイカは2年良くて2年悪いを繰り返しているような気がしています。となると来年もいいはずです。
獲れそうな日は大体予想できるのですが、どこの場所に何時に接岸するかは運でしかなさそうです。
かつて亀田が体験した話ですが、四方漁港の右岸の浜は爆湧き、漁港の左岸の浜は全く寄ってこなかったなんてことがありました。
新月(月が)出ない日の前後一週間で日没後から日の出までの時間に満潮がある日で何日か南風で海が穏やかな状態で当日も南か西風、波っ気が無く潮が澄んでる、最低気温と最高気温の差があまりなく、夜になっても寒く感じない日【この条件が当てはまる日がベストみたいです。】
ここまでは絞り込めるんですけど、どこに何時頃行けばいいかは100%運頼み、いつも3人以上で行くので過去に接岸があった有名ポイントに一人づつ行ってもらって接岸があった場所から連絡をもらい全員がそこに集合するスタイルをとっています。
今年の4月に爆湧きしたじょうべのま遺跡ポイントの時も浜黒崎・魚津補助港・遺跡と別れて入り全員遺跡ポイントに集合したという訳です(この日は四方も魚津補助港もゼロでは無かったのですが散発ポロポロ状態だったようです)

醤油・酒・味醂で沖漬けのタレを作って持って行き、現場でホタルイカがまだ生きてるうちにこのタレに放り込む、これが沖漬けになります。
沖漬けを作る容器は、最低条件クーラーボックスに入る大きさ&自宅の冷凍庫に入るサイズの物にしとかないと沖漬けが台無しになってしまうのでご注意!

この状態でクーラーボックスで冷えた状態で持ち帰り、前述しましたが家庭用の冷凍庫なら最低3日、業務用冷凍庫なら丸一日以上凍らせたものを解凍してから食してください。

亀田は沖漬けを作るときは冷凍するときにジップロックのSサイズに20~25匹づつ入れた状態で凍らせます(一食分)、食べるたびに全部解凍して残ったらまた冷凍とかしてると味も落ちてくるし傷むのも早くなるので、食べる分だけ解凍出来るこの方法が便利、朝冷蔵庫に移してから出勤、帰ってくる頃に食べごろに解凍されているという感じです( ̄ー ̄)ニヤリ

また、沖漬けにしたホタルイカを魚干し網に並べて干物にするのもアリです、表面がカチカチになればOK!ライターやコンロで軽く炙って食べるんですがビールのアテに最高です!

浜獲りの場合はこんな感じでホタルイカが寄ってきます、この状態であれば獲っても砂は噛んでないので大丈夫です。砂を一緒に掬わないようにホタルイカを獲って行けばOKです。

あとこれは都市伝説だと思うのですが地元の方がおっしゃっていたので本当か嘘か分かりませんが書いておきます。
※重装備(高級そうなウェダー履いて立派なアミ持って、デッカイクーラーボックスに鬼の様に明るいライトを持ってるのは県外の人)こういった重装備の人が沢山いる日は寄らない可能性が多い。
逆にムッチャ軽装(雨長靴に虫獲り用みたいな直ぐにも壊れそうなアミで懐中電灯の延長のようなライトにバケツ1個)は間違いなく地元の人なので、こういう人が多い日は寄ってくる可能性が高いと言ってました。地元の方は強獲れなくても明日もこれるのと、沢山とっても後処理が大変なのが解っているのでバケツがいっぱいになればそれで満足なんだとか。

ホタルイカの接岸を楽しみにしているのは人間様だけでは無いんです、海に中でも心躍らせワクワクしている旬の魚達が沢山いる訳です。
しかしホタルイカが寄ってしまうと奴らは海の中を口空けて泳いでるだけで腹いっぱいになるので、ホタルイカが寄った日には釣れないことが多いのですが、条件はいいのにホタルイカが寄らなかった日は、そこにルアーを投げると、ましてやホタルイカ型のルアーを投げると・・・・思わぬオミヤゲを釣ることが出来ます。
2月3月4月の旬の魚はメバル、チヌでしょうか?ホタルイカを食べまくってメタボになってるメバルの肝はパンパンに大きくなっています(メバルの肝は傷むのが早いので釣ったらすぐに解体し、肝だけを別タッパーに入れてガンガンに冷やして持ち帰ります)、この肝で肝醤油を作り、3枚におろしたメバルを薄造りにしたものをシャブシャブにしてこの肝醤油で食べるのが亀田のオススメです。この時期に釣ったメバルを煮つけや塩焼きにしてしまうのはもったいないです!

黒鯛は昆布〆にするのが好きです、3枚におろしたクロダイをお刺身サイズに切ったものを昆布〆用の昆布で2~3日冷蔵庫で寝かせればOK、亀田は糸引くぐらいの深〆が好きです。

今年行ったじょうべのま遺跡ポイント、亀田たちは巡り合わなかったのですが亀田の友人たちが行った時には、明け方までホタルイカ獲りをして、水平線が白々してくるとともに目の前で突然ライズが始まり、メタルジグを投げた所30~40㎝サイズのフクラギ(イナダ)が爆釣だったそうです。


ホタルイカ獲り単品で富山迄行くのはもったいないです、ホタルイカがダメだったときでもなにかしら釣るチャンスがあるので、いろいろ準備して行ってみるのもいいですよ。
文字数制限がいっぱいになっちゃいましたので今回のお話はここまで、またおもしろそうな話や情報書いていきますので、お楽しみにお待ちください。

ショップニュース一覧を見る