2023年3月24日その他・お知らせ
スタッフ荻野の釣行記~春の大阪湾のクログチ釣り~
大阪湾の幻の美食『クログチ』という魚を釣るため、道具や釣り方のコツなどを伝授してもらいました。
今回クログチ釣りの楽しさを伝授してくれたのは、大阪湾の船釣りマイスター、マリンコンパニオン奈良橿原店スタッフの松原氏。
松原先生にクログチ釣りを教わりました
大阪湾では2月中旬からクログチ釣りが開幕となり、泉南の船ではクログチ便が出船、シーズン的には少し早めの2月27日に小島漁港の『第二小島丸』さんへ、松原先生と滋賀栗東店スタッフ大江氏の3名で釣行しました。
上から滋賀栗東店大江、奈良橿原店松原、京都右京店荻野
そもそもクログチって何?…水深が深い場所に居る割に、値段が安い為、漁獲量が少なく、知っている人は少ないのですが、すごく美味しい魚なので近年釣り人の間でグングン注目され始めています。
水深が浅いイメージがある大阪湾ですが、実は水深100mを超えるような深い場所があり、そこにクログチが釣り人や漁師さんから隠れるように生息しています。
クログチはノドグロの様に口の中が黒いのが特徴
道具はタチウオ用を代用し、クログチ専用の胴突き仕掛にオモリ80号を付け、サバやサンマの切り身、イカの短冊などをエサに鈎に付けて釣ります。
この日の状況は、北風で波が1.5m小潮の下り潮。
北風なので船の舳先は北に向き、下り潮なので潮は大阪から和歌山へ流れる事になり、左舷側が有利になるかも知れないとの事。
ちなみに上り下りは、鉄道や高速道路は東京が上りになるが、潮流はいまだに京都方面が上りとなるので、船釣りを始める方は覚えておきましょう。
エサに使うサバとイカの切り身を作っています
友ヶ島や関空に着陸する飛行機を見ながら釣り開始、水深は100mから深くて160mの底まで仕掛を落とし、底から少し上の辺りを探ります。
船は動いており水深は変化するため、底から大きく離れないように仕掛を落としたり、根掛かりしないよう仕掛を上げたりしながら魚のアタリを待ちます。
底付近は小型、上に大型、上過ぎると居ない…
最初にクログチを釣ったのは先生の松原氏、その後に続き大江氏もクログチをゲット!
前(みよし側)の人は好調に釣っており、私がいる中心から後方の人はなかなか釣れずにいたが、私を通り越して後ろの人がダブルヒット!
隣りで釣りまくる滋賀栗東店スタッフ大江、良型ゲット
やっている事に何か間違いがあると気づき、エサの厚みを薄く吸い込みやすく身を削いで投入すると、1投目でいきなりダブルヒット!
となりの大江氏は吸込みがいいタコベイトとエサが付いた鈎に掛かる事が多かったらしく、松原先生のエサを見てもかなり薄く身を削いであり、エサの作り方でここまで食いが違うと実感しました。
サバの身をさらに削いで吸い込みやすく加工しました
で、クログチのお味は?というと、刺身など生食では味気ないのですが、皮をバーナーで炙ると甘い脂が出てなんとも高級な味わいでした。
皮をバーナーで炙ると甘い脂が出て美味しくなります
こんな美味しい魚が大阪湾で釣れるとなると、春のクログチ釣りは今後も目が離せませんね!
上州屋京都右京店、酒の肴釣り担当・荻野